先日、男性トイレにサニタリーボックスの設置が広がっているというニュースを目にしました。(Yahooニュース:男性トイレにサニタリーボックス設置広がる ぼうこうがん患者らに配慮 )

主な設置の目的としては、「ぼうこうがんや前立腺がんの手術の影響で尿漏れパッドを利用する男性たちが、捨てる場所に困っているため」ということが理由だそうですが、中には、トランスジェンダーの方の利用を理由に設置している自治体もある、ということでした。

僕自身、身体的には女性として生まれているので、男性ホルモン注射を打つ前は、当たり前のように毎月生理が来ていました。打ち始めてからは、男性ホルモンの影響で止まっていますが、現在も性別適合手術は受けておらず子宮卵巣があるため、打ち忘れると生理が戻ってきてしまうことがあります。そんな時、なるべくナプキンは自宅で交換するようにしていますが、どうしても外出先でしないといけない場合は、男性トイレの個室を利用しています。

ですが、男性トイレにはサニタリーボックスがありません。なので、使用済みのものは毎回ティッシュに包んで自宅に持ち帰って捨てているのですが、正直、それはあまり気持ちの良いことではありません。そんな僕からすると、この取り組みはとても有難いことでした。

しかし、今回このトピックが報じられた際、賛成意見はもちろんですが、批判的な意見もありました。例えば、「設置や維持に関わるコストはどこから持ってくるのか。」また、「清掃員の負担や作業は増えるが、賃金は安いままである。」「男性トイレのサニタリーボックスが当たり前になれば、設置していない自治体への批判につながる。」など。それに対して、「清掃員の賃金は別の問題だ。」や、「健常者のことしか考えていない。」という反論が生まれている。

当事者として、この取り組みが広まることや世の中が変わりつつあることはとても嬉しいことですし、必要なことだと思います。しかし、反対意見も理解できます。だからこそ、「変えていけるところから、変えていく。」「清掃員の負担を減らせるよう、設置方法や、清掃のシステムを変えていく。」など、多方面でアップデートしくことも必要なのではと思いました。

何か新しいことを始めようとする時、賛否両論が生まれることは当然だと思います。

ただ僕が願うのは、本来ならば、「困っている人を助けよう」として始まったはずの取り組みが、マジョリティとマイノリティの溝を深めることにならないことです。

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